モンキー125に5速はいらないのか?あなたの用途に合わせた選び方

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ホンダの遊び心あふれる名車、モンキー125。その購入を検討する中で、モンキー125に5速はいらない、という声を耳にしたことはありませんか?価格も手頃な4速の中古モデルで十分なのでは、と考えるのも自然なことです。

この記事では、そんなあなたの疑問に徹底的にお答えします。そもそもバイクの4速と5速の違いは何速からどう変わるのか、という基本的な知識から、新型の5速は最高速がどれほど伸びるのか、そして注目の5速ギアはいつから搭載されるようになったのか、という歴史までを詳しく解説。

さらに、購入してから後悔しないために、車体が小さいと危ないという噂の真相や、自分好みの一台に仕上げるカスタムの魅力、そして最も気になる実際のオーナーによる口コミ・感想レビューまで、あらゆる情報を網羅しました。

この記事を読めば、あなたにとって本当に最適な一台がどちらなのか、きっと明確になるはずです。

記事のポイント
  • 5速化がもたらした走行性能と快適性の向上
  • 4速モデルを選ぶメリットと魅力
  • 購入者が後悔しやすい点と対策方法
  • 車体が小さいことの危険性と注意点

モンキー125に5速はいらないと言われる理由

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  • バイクの4速と5速の違いは何速から変わる?
  • 5速ギアはいつから?モデルチェンジの歴史
  • 魅力的な4速の中古モデルという選択肢
  • オーナーが語る後悔したポイントとは?
  • 小さいと危ない?走行時の注意点を解説

バイクの4速と5速の違いは何速から変わる?

バイクにおける4速と5速ミッションの最も大きな違いは、エンジンの持つパワーをいかに効率良く路面に伝えられるか、という点にあります。ギアが1段増えることは、単に最高速度が伸びるだけでなく、走行中のエンジン回転数をより細かく調整できることを意味し、結果として乗り心地や燃費にも影響を与えます。

その理由は、ギアの役割がエンジンが生み出す力を速度に応じて最適化することにあるためです。4速ミッションは4段階で、5速ミッションは5段階でその調整を行います。ギア数が多ければ、各ギア間の回転数の変化が少なくなり、よりスムーズな加速が可能になります。

特に高速巡航時には、5速というオーバードライブ的なギアがあることで、エンジン回転数を低く抑えることが可能です。これにより、エンジンからの振動や騒音を低減し、ライダーの疲労を軽減するメリットが生まれます。また、不要な高回転を避けることで、燃費性能の向上も期待できます。

具体的にモンキー125を例に、4速と5速モデルのギア比を比較すると、その設計思想の違いが明確になります。5速モデルは4速モデルのギア比全体を広げ、より低速から高速までをカバーできるように再設計されていることがわかります。

項目 4速モデル (JB02) 5速モデル (JB03)
1速 2.500 2.846
2速 1.550 1.777
3速 1.150 1.315
4速 0.923 1.034
5速 0.843

出典:本田技研工業株式会社「「モンキー125」に5速トランスミッションを採用した新エンジンを搭載し発売」

このように、4速か5速かという違いは、単なるギア数の増減以上の意味を持ちます。自身のライディングスタイルが街乗り中心なのか、あるいはツーリングでの快適性を求めるのかによって、その価値は大きく変わってくるでしょう。

5速ギアはいつから?モデルチェンジの歴史

5速ギアはいつから?モデルチェンジの歴史
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モンキー125に5速ミッションが搭載されたのは、2021年9月27日に発売された新型モデル(型式:8BJ-JB03)からです。このモデルチェンジは、単にギアを追加しただけではなく、エンジンの根本的な設計変更を伴う大きなアップデートでした。

この変更の背景には、年々厳しくなる排出ガス規制への対応という大きな目的があります。新型エンジンは、当時の最新規制である「平成32年(令和2年)排出ガス規制」に適合させる必要がありました。そのため、ホンダはエンジンをより燃焼効率に優れるロングストローク設計に変更し、圧縮比も高める改良を実施しました。

この新エンジンは、先行して新型グロムに搭載されていたものと基本設計を共有しています。そして、この新しいロングストロークエンジンの性能を最大限に引き出すために、従来の4速から5速へとトランスミッションが多段化されたのです。

旧型(JB02)と新型(JB03)の主要諸元を比較すると、モデルチェンジの意図がより深く理解できます。

項目 旧型 (2BJ-JB02) 新型 (8BJ-JB03)
発売日 2018年7月12日 2021年9月27日
エンジン種類 空冷4ストロークOHC単気筒 空冷4ストロークOHC単気筒
内径×行程 (mm) 52.4 × 57.9 50.0 × 63.1
最高出力 (PS/rpm) 9.4 / 7,000 9.4 / 6,750
最大トルク (kgf・m/rpm) 1.1 / 5,250 1.1 / 5,500
変速機形式 常時噛合式4段リターン 常時噛合式5段リターン
ABS タイプ設定あり 標準装備

(出典:本田技研工業株式会社 広報発表

結論として、モンキー125の5速化は、環境性能と走行性能を両立させるための必然的な進化であったと言えます。この歴史を知ることで、新旧モデルそれぞれの設計思想や魅力をより深く理解し、自分に合った一台を選ぶ際の助けとなるはずです。

魅力的な4速の中古モデルという選択肢

新型5速モデルの走行性能が注目される一方で、あえて旧型である4速の中古モデルを選ぶことも、非常に合理的で魅力的な選択肢です。特に、主な用途が街乗りであるライダーや、カスタムを楽しみたい方にとっては、4速モデルが最適なパートナーになる可能性があります。

その最大の理由は、コストパフォーマンスとカスタムの自由度の高さにあります。中古車であるため、新車に比べて車両本体の価格を抑えられるのは大きなメリットです。浮いた予算をヘルメットやウェアなどの装備品に充てたり、自分好みのカスタムパーツの購入資金にしたりと、幅広い活用が考えられます。

また、4速モデルは市場に出回っていた期間が長いため、社外メーカーから豊富なカスタムパーツがリリースされています。デザインの変更からエンジンパワーの向上まで、自分だけの一台を創り上げる楽しみは、4速モデルならではの大きな魅力と言えるでしょう。

例えば、通勤や近所への買い物がメインで、バイパスのような高速域での走行をほとんどしない場合、4速ミッションでも力不足を感じる場面は少ないです。むしろ、ギアチェンジの回数が少なくシンプルな操作性は、ストップ&ゴーの多い市街地ではメリットにさえなり得ます。

トルク感のあるエンジンは、街の流れをリードするにも十分な性能を持っています。このように、自分のバイクライフを具体的にイメージしたとき、オーバースペックな性能よりも、経済性や趣味としての拡張性が重要になるケースは少なくありません。

したがって、5速が不要だと感じるのであれば、無理に新型にこだわる必要は全くありません。むしろ、4速の中古モデルという選択肢に目を向けることで、より自分の価値観に合った満足度の高いバイクライフを実現できる可能性があります。自分の愛車に何を求めるのかを明確にすることが、後悔しないバイク選びの第一歩となります。

オーナーが語る後悔したポイントとは?

オーナーが語る後悔したポイントとは?
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モンキー125は非常に所有満足度の高いバイクとして知られていますが、購入後に一部のオーナーが「後悔」や「想定外」と感じるポイントがいくつか存在します。これらはバイクの欠陥ではなく、その個性的なキャラクターに起因する特性であり、事前に理解しておくことで、より満足のいくバイクライフを送ることにつながります。

後悔の声として挙げられる主な理由は、「長距離走行での疲労感」「純正状態での積載能力の欠乏」、そして「盗難リスクの高さ」の3点です。まず、モンキー125は125ccクラスのため高速道路を走行できません。

一般道でのツーリングが主体となりますが、バイパスなどの巡航速度が速い道路では、エンジン回転数が高めになりがちで振動も増加します。これが長時間のライディングでは疲労として蓄積されることがあります。

次に、そのアイコニックなデザインを優先しているため、シート下などの収納スペースは皆無です。日常的な買い物やツーリングでの荷物は、リュックを背負うか、別途リアキャリアなどのパーツを追加しない限り積載する方法がありません。

最後に、その人気の高さと資産価値から、盗難のターゲットになりやすいという点は無視できないデメリットです。車体が104kgと軽量なため、プロの窃盗団にとっては持ち去ることも比較的容易であり、オーナーは常に厳重な盗難対策を講じる必要に迫られます。

これらの後悔しがちなポイントは、具体的な対策を講じることで多くが解消または軽減可能です。以下の表に、代表的な悩みとその対策例をまとめました。

後悔しやすいポイント 具体的な内容 具体的な対策方法
長距離での疲労 高回転時のエンジン振動、風圧 クッション性の高いシートへの交換、ハンドル交換、防風スクリーンの設置
積載能力の不足 収納スペースが全くない リアキャリアやサイドバッグサポートの取り付け、タンクバッグの活用
盗難リスク 人気車種で軽量なため狙われやすい 複数の物理ロック、バイクカバーの使用、地球ロック、GPS追跡装置の導入
メッキパーツの手入れ 雨天走行後などに放置すると錆びやすい こまめな清掃と専用ケミカルでの保護、屋内保管を心がける

結局のところ、これらのポイントはモンキー125が「趣味性の高いバイク」であることの裏返しです。実用性一辺倒のスクーターとは異なる魅力を理解し、少しの手間をかけることを楽しめるライダーであれば、これらの点は後悔ではなく、愛車を育てる楽しみの一部となるでしょう。

小さいと危ない?走行時の注意点を解説

モンキー125のコンパクトな車体は、取り回しの良さや親しみやすさという大きな魅力を持つ一方で、「車体が小さいから、他のクルマから見えにくくて危ないのではないか」という不安を抱く方も少なくありません。この不安は決して杞憂ではなく、安全なライディングのためには、車体の小ささに起因するいくつかのリスクを理解し、意識的に対策を講じる必要があります。

主な注意点として、「被視認性の低さ」と「走行安定性への影響」が挙げられます。まず、車高が低く車体が細いモンキー125は、大型のSUVやミニバン、トラックの死角に入りやすく、ドライバーから認識されにくい場面があります。

これにより、急な車線変更や左折巻き込みなどのリスクが高まる可能性があります。また、車体重量が104kgと軽いため、橋の上や田園地帯などの開けた場所で強い横風を受けると、車体がふらつきやすくなります。大型トラックが高速で横を通過する際に発生する風圧も、同様に車体を不安定にさせる要因です。

これらのリスクを軽減し、安全を確保するためには、ライダー自身が「見られる工夫」と「危険予測」を徹底することが不可欠です。具体的な走行シーンと、そこで取るべき安全行動の例を以下に示します。

注意が必要な走行シーン 推奨される安全行動
大型車の側方を走行する時 相手の死角に長時間留まらない。素早く追い越すか、車間を空けて後方を走る。
強風時の橋梁や高速道路の側道を走行する時 速度を落とし、やや前傾姿勢でしっかりとニーグリップを行う。車線の真ん中を走行する。
交通量の多い交差点を右左折する時 日中でもヘッドライトを点灯する。対向車や後続車にアイコンタクトを送り、自車の存在を知らせる。
他のクルマが自車の速度を誤認していると感じた時 無理な追い越しをかけられても対抗せず、先に行かせる余裕を持つ。車間距離を十分に保つ。

このように、モンキー125が「危ない」かどうかは、バイクのサイズそのものではなく、ライダーの乗り方次第です。車体の特性を正しく理解し、常に周囲の交通状況を予測しながら、自らの存在をアピールする防衛運転を心がけることで、モンキー125はその軽快さを安全に楽しむことができる最高の相棒となります。

モンキー125に5速は本当にいらないのか?後悔しない選び方

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  • 新型5速モデルの最高速と力強い加速性能
  • 5速モデルのリアルな口コミ・感想レビュー
  • カスタムで広がるモンキー125の可能性
  • 街乗りからツーリングまでこなす走行性能
  • 結局、4速と5速、あなたに合うのはどっち?

新型5速モデルの最高速と力強い加速性能

新型5速モデルの真価は、カタログスペック上の最高速の数字よりも、常用域での力強い加速性能と巡航時の快適性の向上にあります。新設計されたロングストロークエンジンと5速ミッションの組み合わせは、ライダーが体感する「走りの質」を大きく高めています。

この力強い走りを生み出している理由は、エンジンの特性と細分化されたギア比にあります。ロングストローク化された空冷単気筒エンジンは、特に低回転域から豊かなトルクを発生させる特性を持っています。これにより、信号からの発進や追い越し時など、アクセルを開けた瞬間に車体を前に押し出す力強い加速感を得られます。

さらに、クロスレシオ化された5速ミッションが、そのパワーを途切れることなく滑らかに路面に伝えます。加速時にエンジンの一番おいしい回転域を維持しやすいため、4速モデルよりも一段とスムーズで伸びやかな走りを楽しむことが可能です。

最高速については、公道での実用域を大きく超えますが、5速ギアは最高速を追求するというより、巡航速度域でのエンジン回転数を低く抑え、振動や騒音を低減させる役割が大きいです。

具体的な走行シーンを想定すると、5速化によるメリットはより明確になります。例えば、交通の流れが速いバイパスを走行する際、4速モデルではエンジンがやや高回転になりがちな速度域でも、5速モデルであれば余裕を持った回転数で静かに巡航できます。これは長距離ツーリングにおける疲労軽減に直結する大きなメリットです。

走行シーン 4速モデル (JB02) の特性 5速モデル (JB03) の特性
市街地 (ストップ&ゴー) ギアチェンジが少なく操作はシンプル。トルクフルで走りやすい。 よりスムーズな変速が可能。こまめなシフトチェンジで流れをリードできる。
ワインディングロード 適切なギアの選択に悩む場面があることも。 最適なギアを選びやすく、コーナーの立ち上がりでパワーを活かしやすい。
バイパスなどでの巡航 60km/h以上ではエンジン回転数が高めになり、振動が大きくなる傾向。 5速ギアによりエンジン回転数を低く抑えられ、静かで快適な巡航が可能。

このように、新型5速モデルの性能向上は、単一のスペックではなく、走行体験全体の質の向上にあります。街乗りでのキビキビとした走りから、郊外へのツーリングでの快適な巡航まで、より幅広いシーンでライディングの楽しさを提供してくれる一台へと進化を遂げているのです。

5速モデルのリアルな口コミ・感想レビュー

5速モデルのリアルな口コミ・感想レビュー
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5速化された新型モンキー125は、多くのオーナーやバイクメディアから高い評価を得ています。実際の口コミや試乗レビューを見ると、特に「巡航時の快適性」と「マニュアル操作の楽しさ」について肯定的な感想が数多く見られます。

レビューで共通して語られるのは、5速ギアの恩恵による振動の低減です。4速モデルではバイパスなどを60km/h程度で走り続けると、単気筒エンジン特有の振動がハンドルやシートに伝わり、長距離では疲労の原因になるという意見がありました。

一方、5速モデルでは同じ速度域をより低いエンジン回転数で走行できるため、「手が痺れるような振動が大幅に減った」「エンジン音が静かになり、ツーリングが格段に楽になった」といった声が目立ちます。また、軽いクラッチ操作とスムーズなシフトフィールも好評で、「小気味よくギアを変えていく操作自体が楽しい」という、バイク本来の操る喜びを感じているライダーが多いようです。

もちろん、全ての評価が肯定的というわけではありません。一部のオーナーからは、街乗り中心の使い方では4速モデルとの違いを体感しにくいという声や、交通量の多い市街地ではシフトチェンジの回数が増えて少し忙しく感じる、といった意見も見られます。これらの口コミをまとめると、以下のようになります。

評価の側面 よく見られる肯定的な口コミ 一部で見られる中立・否定的な口コミ
巡航性能 5速のおかげで振動が少なく快適。長距離ツーリングが楽になった。 絶対的なパワーが増えたわけではないので、劇的な変化ではない。
操作性 シフトチェンジがスムーズで楽しい。操っている感覚が強い。 渋滞路ではシフト操作が頻繁になり、少し面倒に感じることも。
エンジン 低回転からトルクがあり、街中でも扱いやすい。 ノーマルの排気音は静かすぎて物足りない。
総合評価 より完成度が高まり、万能なレジャーバイクになった。 街乗りメインなら、価格の安い4速中古車でも十分満足できる。

これらのリアルな口コミ・感想レビューから、5速モデルは特に「ツーリングなど、ある程度の距離を快適に走りたい」と考えるライダーから強く支持されていることがわかります。自分の使い方と照らし合わせることで、5速化のメリットが自分にとってどれほど重要かを判断する材料になるはずです。

カスタムで広がるモンキー125の可能性

モンキー125の最大の魅力の一つは、その圧倒的なカスタムの自由度にあります。ノーマルのままでも完成されたデザインと性能を誇りますが、国内外のパーツメーカーから多種多様なパーツが販売されており、自分だけの一台を創り上げる「ベース車両」としての側面も強く持っています。

カスタムの方向性は、オーナーの数だけ存在します。例えば、走行性能の向上を目的とするならば、マフラーやエアクリーナーの交換で吸排気効率を上げ、レスポンスの良い走りを目指すことができます。

さらに本格的なパワーアップを望むなら、ボアアップキットを組んで排気量を上げ、全く別のバイクのような力強い加速を手に入れることも可能です。

また、ツーリングでの快適性を追求するなら、クッション性の高いシートへの交換や、乗り心地を改善する高性能なリアサスペンションへの換装が定番です。積載性を高めるためのリアキャリアや、寒い時期に重宝するグリップヒーターなど、実用性を高めるカスタムも人気があります。

もちろん、性能や機能だけでなく、見た目のデザインをとことん追求するのもモンキーカスタムの醍醐味です。ハンドルやミラー、フェンダーといった定番パーツから、タンクカバーやサイドカバーなどの外装パーツまで、愛車のイメージを大きく変えるアイテムが豊富に揃っています。

カスタムの目的 代表的なカスタムパーツ 期待される効果
走行性能の向上 社外マフラー、ボアアップキット、強化クラッチ、高性能サスペンション、ハイグリップタイヤ 出力・トルクの向上、コーナリング性能の改善
快適性・実用性の向上 カスタムシート、リアキャリア、USB電源、グリップヒーター、ウインドスクリーン 長距離走行の疲労軽減、積載能力の確保
デザイン・外観の変更 ハンドル、ミラー、フェンダーレスキット、オールペイント、各種カバー類 オリジナリティの演出、所有満足度の向上

このように、モンキー125はカスタムという手段を通じて、オーナーの理想を形にできる無限の可能性を秘めています。「5速は不要」と感じるなら4速モデルをベースにパワーアップカスタムを施すことも、「5速の快適性は欲しいけれど積載性が…」と感じるならツーリング仕様にカスタムすることも自由自在です。

納車された瞬間から、自分だけのモンキーを育てる楽しみが始まるのです。

街乗りからツーリングまでこなす走行性能

街乗りからツーリングまでこなす走行性能
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モンキー125が多くのライダーから愛される理由は、その愛らしいデザインだけでなく、見た目からは想像できないほど懐の深い走行性能にあります。特に5速モデルは、得意とする街乗りでの俊敏さに加え、週末のツーリングまでを快適にこなすことができる万能性を獲得しています。

この万能性を支えているのは、車体の基本設計と進化したパワートレインの絶妙なバランスです。まず、街乗りにおいてそのコンパクトな車体サイズと軽量な車重は、狭い路地でのUターンや駐車時の取り回しで絶大な効果を発揮します。信号からの発進では、低回転から力強いトルクを発生する空冷単気筒エンジンが、交通の流れをスムーズにリードします。

一方、ツーリングシーンでは5速ミッションが真価を発揮します。郊外のバイパスなどを一定速度で巡航する際、エンジン回転数を低く抑えることで不快な振動を軽減し、ライダーの疲労を大きく低減させます。アップライトなライディングポジションとクッション性の良いシートも相まって、リラックスした姿勢で長時間の走行を楽しむことが可能です。

モンキー125の各特徴が、どのような走行シーンでメリットとして働くのかをまとめると、以下のようになります。

車体の特徴 街乗りでのメリット ツーリングでのメリット
軽量・コンパクトな車体 渋滞路でのすり抜けや駐車が容易。キビキビと走れる。 初めて走る峠道でも軽快なハンドリングで楽しめる。
トルクフルなエンジン 信号からの発進加速が力強く、クルマの流れをリードできる。 登坂路でも粘り強く、景色の良い道を気持ちよく走れる。
5速トランスミッション スムーズな変速で、エンジンパワーを有効に使える。 巡航時のエンジン回転数を抑え、振動と騒音を低減。疲労が少ない。
良好な燃費性能 日々の通勤・通学での経済的負担が少ない。 給油の頻度が少なく、長距離の計画が立てやすい。

このように、モンキー125は単なる「お洒落な小さいバイク」ではありません。日々の移動を楽しく彩るパートナーでありながら、時にはライダーを非日常へと連れ出してくれる冒険の相棒にもなり得る、非常にバランスの取れた走行性能を秘めているのです。

結局、4速と5速、あなたに合うのはどっち?

ここまで4速と5速モデルの違いを様々な角度から比較してきましたが、最終的な選択は、あなたのバイクに対する価値観やライフスタイルによって決まります。「どちらが優れているか」という絶対的な答えはなく、「どちらが自分に合っているか」という視点で選ぶことが、後悔しないための最も重要なポイントです。

もしあなたが、バイクを自分色に染め上げるカスタムを存分に楽しみたい、あるいは主な用途が街乗りで、初期費用をできるだけ抑えたいと考えているなら、4速の中古モデルは非常に賢明な選択です。

一方、ツーリングでの快適性を重視し、郊外の道を走る機会が多いのであれば、5速モデルがもたらす巡航時の静粛性や疲労軽減のメリットは、価格差以上の価値を感じさせてくれるでしょう。新車ならではの安心感や、ABSが標準装備されている安全性も見逃せないポイントです。

あなたのバイクライフを想像しながら、以下のチェックリストでどちらのタイプがより自分に近いかを確認してみてください。

比較項目 4速モデル(中古車)がおすすめな人 5速モデル(新車)がおすすめな人
主な用途 通勤・通学、近所の買い物など街乗りが9割以上。 街乗りに加え、週末には郊外へのツーリングにも出かけたい。
カスタムへの関心 購入後にマフラーやシートなどを交換して、自分だけの一台を作りたい。 まずはノーマルの完成度を楽しみたい。カスタムは少しずつ考えたい。
予算 車両価格を抑え、余った予算をパーツや維持費に充てたい。 最新モデルの性能を、メーカー保証付きの安心感と共に手に入れたい。
求める乗り味 シンプルでダイレクトな操作感。エンジンの鼓動を感じたい。 スムーズな変速と、巡航時の静粛性・快適性を重視する。

最終的に、どちらのモデルを選んだとしても、モンキー125が日常を豊かにしてくれる素晴らしいバイクであることに変わりはありません。この記事が、あなたの理想のバイクライフに最適な一台を見つけるための一助となれば幸いです。ぜひ、じっくりと悩み、最高の相棒を選び出してください。

モンキー125に5速はいらないのか?選び方の総括

モンキー125に5速はいらないという意見もありますが、これはライダーの用途によります。街乗り中心でカスタムを楽しみたいなら4速中古モデルが魅力的です。一方、ツーリングの快適性や巡航時の静粛性を求めるなら、5速モデルが価格差以上の価値を提供してくれます。それぞれの特性を理解し、自分のスタイルに合った選び方をすることが大切です。

記事のポイントをまとめます。

  • 5速モデルは2021年9月27日発売の新型(JB03)から採用された
  • 5速化は排出ガス規制への対応が目的で、エンジン設計の変更を伴う
  • 新型5速エンジンは、ロングストローク設計で燃焼効率が向上した
  • 4速モデルは街乗りやカスタムが中心のライダーにおすすめだ
  • 5速モデルは巡航時のエンジン回転数を抑え、振動と騒音を減らす
  • 4速モデルはシンプルで、街中でのストップ&ゴーはメリットにもなる
  • 5速モデルはツーリングなど、長距離での疲労軽減に貢献する
  • 5速オーナーからは「ツーリングが格段に楽になった」という声が多い
  • 4速モデルは価格が安く、カスタムパーツが豊富だ
  • モンキー125は人気の高さと軽さから盗難リスクが高い
  • 盗難対策として複数のロックやGPS追跡装置の導入が有効だ
  • 小さな車体は被視認性が低く、大型車の死角に入りやすい
  • 交通量の多い場所では、ヘッドライトの常時点灯で存在をアピールすることが重要だ
  • モンキー125は街乗りからツーリングまでこなせる万能なバイクである
  • 最終的な選択は、自身のライディングスタイルや価値観に合わせるべきだ
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